夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
はい、いらっしゃ..おや、君は!
(あの夜の事は果たして夢だったのか現実だったのか、でも彼がここに来たという事は・・)
・・ごめん、意味が分からなかったら聞き流してくれていいんだ、でも一つだけ言わせてもらえるかい?
はじめまして日暮くん、また会えて嬉しいよ