夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
(肩で何度も息をして、母親の頭をぺちぺちと軽くシバく娘)
おかん・・・お使いならうちが行くってあんだけゆうてんねんのに・・・(ため息)
(圭吾さんから受け取った、豆乳のパックを一気に飲み干して)
・・・かなちゃんのパパさんこんにちわ。うちのおかんが失礼なこと、言わんかったですか?
(不安そうに)