夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
(スマホを握り締め、目の前の道の南側の最初の交差点角(嬉野家)から、
息をきらせながら走ってくる)
・・・ちょっと、ほんま、勘弁して欲しいんやよ・・・娘使い荒いよ、おかんは!!
只でさえ天然さんだから、目が離せないっていうのに!!
いいかげんにしてほしいわぁ!!
(ウチ、おこだよ、まじおこだよ!!)