古民家の軒先にある縁側。夏は扇風機、囲碁版やカルタがおいてあることもある。
広めの庭は竹垣で仕切られ、古井戸や大きな蔵もみえる。
ささやかながら家庭菜園もやっているようだ。
>(三毛谷さん)
よぉ、ここのご主人かい?
すまねえな、ちょいと迷い込んじまってよ。
ほう、この浅葱の羽織を知っているのか?
なら察しがついているかもしれねえな。俺は新撰組の隊士だ。
とは言え、それは生きていた頃の話、もう大昔になっちまったがな……。
名前は梓時治郎だ。よろしく頼む。
なかなか旨そうなものを食っているじゃねえか。
呼ばれてもいいかい?