木々の葉の間から温かな光が弱く差し込む。
心地よい静寂に満たされたその場所は、周辺の猫たちの集会場所になっているらしい。
猫好きな人なら、集う猫たちに誘われて、この場所を訪れることができるかもしれない――
…ニュイ。ねぇ、ニュイったら。何処へ行くの?
(長く立派な尻尾を立て、悠々と歩く黒猫の後をついて
日の光に煌めく金髪に青い薔薇を飾った一人の少女が現れる。)
…あら?
(辿り着いた先、多くの猫が自由気まま
思い思いに寛ぐ光景を目にしては足を止め
澄んだ青い瞳をぱちくりと瞬かせた。)