木々の葉の間から温かな光が弱く差し込む。
心地よい静寂に満たされたその場所は、周辺の猫たちの集会場所になっているらしい。
猫好きな人なら、集う猫たちに誘われて、この場所を訪れることができるかもしれない――
…似てるの。私も人が怖いから。
毎日怯えながら生きているから。
(何度も優しく繰り返し、恐怖を宥めるように髪を撫でる。
彼女を怯えさせる原因がなにかまではわからない。
なにせ、先程知り合ったばかりなのだ。
抱える恐怖の色にしても、ただ似ているというだけで
同じものではないのだろうけど。)
っと…?
(突如バランスを失い傾ぐ小さな身体を
少々驚きつつ抱き止め支えようと)