木々の葉の間から温かな光が弱く差し込む。
心地よい静寂に満たされたその場所は、周辺の猫たちの集会場所になっているらしい。
猫好きな人なら、集う猫たちに誘われて、この場所を訪れることができるかもしれない――
うぅ……。
(「迷子」というそのままといえばそのままの言葉を突き付けられて言葉に詰まった)
そ、その…私、こういうことは、よく、あって…それで……
(しゅんと萎れてしまう
俯きながらも、ぽつぽつと言葉を紡いだ
すぐ近くの木の根に横になっている猫が、呆れたような欠伸をする)