陽当たりの良いテーブル席。
備え付けのソファは子どもなら6~8人座れそうな大きさ。
「いらっしゃい、何か食べたいもの、飲みたいものはあるかな?」
影の薄い店長に言えば難しいものでなければ凡そ好きなものが飲み食いできるでしょう。
ちなみにお勧めおやつは店長自家製のタルトタタン。
初めて会った子も、前から知っている子も、お喋りしながら楽しみましょう。
ボク達だってただの客なんだ。
それに他ならぬ店主が良いと言っているんだ、誰に遠慮する必要がある?
お前……11…なのか…?随分と大きいんだな。
(座ってなお見上げねばならない姿に唖然と目を瞬き)
カノンというのか。ここに居るものはみなギアをやっていたようだな。
ボクはタイラだ。タイラ・トラントゥール、最近日本へやってきた。
今は寝子島小学校の5年2組に所属している。
(脊髄反射的に竜世へ向かって吠え)
お、お前のことはまだライバルと認めたわけじゃないぞっ!!
……ただ、初めてにしては筋がイイと、思っただけで…
まぁ、その力に興味がないわけでも、ない…が……。
(否定した後、視線を逸らしてぼそぼそ小声で言い訳がましく呟き)
(苦虫を噛み潰したような顔をしてキッと睨みつけ)
うるさいうるさい!!まだここに来てから短いんだ!
すぐにトップになれるほど甘くはないだろうがっ!?
そう言って貰えると助かるが、名前は大事なものだろう、気をつける。
ママンから教わってはいたが、微妙なニュアンスはまだ違うようだ…
帰ったらもう一度しっかり復習しておかないと。
(友達の意と聞き、己の勘違いにこれ以上ないほど顔を赤くさせて動揺し)
そ、そっちの意味でだったのか……///。と、とにかく拓哉ならボクは問題ないっ!
無粋なことを聞いたか。ひとまず今は店主に甘える事にしよう。
あぁ、良い匂いだな。(りんごの敷き詰められた菓子に頬を緩め
カフェオレボウルに砂糖をいれる)
ではいただこう。店主の手作りとは、さて味はどうだろうな…。
!!ッ・・・美味いっ!フランスで食べていたのとも変わりないじゃないか。
気に入った!この店をボクのお気に入りにしてやろう!
バトルスペースもあるのか。ん?誰か来ているようだし、ボクもあとで邪魔をしよう。
(カウンターを見てたあと取り出されたギアに目を向け)
店主のギアが騎士でカノンのギアは円卓の王にも似て見えるな?
ではボクの『バルティーグル』はこのタルトタタンを食べ終えてから見せよう。
(出されたカプセルギアを興味深く眺めつつ皿の上の菓子を先に片付け)