陽当たりの良いテーブル席。
備え付けのソファは子どもなら6~8人座れそうな大きさ。
「いらっしゃい、何か食べたいもの、飲みたいものはあるかな?」
影の薄い店長に言えば難しいものでなければ凡そ好きなものが飲み食いできるでしょう。
ちなみにお勧めおやつは店長自家製のタルトタタン。
初めて会った子も、前から知っている子も、お喋りしながら楽しみましょう。
【ドラゴン】と名乗るにはずいぶんと小さく見えるが…?
(わざとらしく視線を上から下へと流すも、続く言葉に自分も驚き)
はぁっ!?お前はあれで友になれるというのか!?
ラ、ライバル…だと!?(ライバルの単語に落ち着きなく視線をさ迷わせ)
ちょ、調子にのるなよ!ボクの本当の実力はあの程度ではないんだからな!!
ボクのライバルになるつもりなら、もっと強くなってから言えっ!
(ふん、と顔を背けるも頬と耳も若干赤くなっている)
んんっ!(もう一度取り成すように咳払いをし拓也に視線を戻し竜世との会話を耳に入れ)
拓也…といったか?中学生ならボクの知らない事も知ってそうだな。
いいだろう、一緒に話を聞こうじゃないか(ふたりの席へと近付いていく)
ボクはパーツを買いに行く途中でコイツに会ったんだが、少々道で騒いでいたため
もしかしたら見られた可能性があるかもしれないな…
ほぅ、拓也のギアはカラスタイプなのか。しかし、恥ずかしがり屋?
(玩具に対してとは思えない言葉に首をかしげる)
(テーブルに広げられていたメニュー表が目に入り)
この店にはタルト・タタンが置いてあるのか…