小萩です。
このトピックでは、PCさんの外見や雰囲気などを、小説の登場シーン風に描写します。
出演希望のPCさんは小萩宛に【登場シーンSS出演希望】の件名でメッセージを下さい。
どんなところを・どんなふうに描写してほしいか、本文でリクエストをいただければ参考にします。全部おまかせでも請け負います。
内容によっては、時間がかかったり順番が前後したりする場合もあります。
期間は特に設けませんので、気が向いたら、どうぞ。
受付をお休みする場合もありますので、その時は再開を待っていてください。
なお、プレイヤーさん一人につきPCさん一人でお願いします。
ママのおつかいで、あたしは魚屋さんに来た。
「いらっしゃい、お嬢さん」
魚屋さんにいたのは、あたしよりちょっと年上に見える、高校生くらいのお兄さんだった。髪はウルフカットで顔はけっこうイケメン。シャープな感じの眼鏡をかけてて、魚屋さんのエプロンより、もっとビシッとした感じの堅い服装が似合いそう。ふふ、ラッキーだったかも。
「エビ、大きいの10個ください」
「ありがとうございます。ところで」
あたしがぶら下げているスーパーの袋をちらっと見てから、お兄さんは言った。
「今夜のメニューはエビフライですね?それも何かおめでたい事があってのごちそうです。作るのはお嬢さん自身ではない誰か、まあご家族でしょう。その人は料理には凝り性だけれど基本的にはうっかりした性格。だからお嬢さんは今、その人から急におつかいを頼まれた」
えっ?えっ?何この人?エスパー?エビフライはカンかもしれないけど、なんでママのことがわかるの!?
「簡単な推理ですよ」
ぽかんとしてるあたしの顔を見て、お兄さんはくすりと笑った。
「スーパーの袋にマヨネーズとピクルスとレモンが入っている。加えてエビとなれば、これはタルタルソースの材料でしょう。既成品で済ませずタルタルソースを自作しようという人は、料理に対してそれなりに凝り性です。ですがお嬢さんは『エビを10個』と言った。料理に詳しい人ならエビは正しく『10尾』と数えますよ」
う~、エビの正しい数え方なんて知らないよ。
「だから、おつかいだというのは分かりました。そこまで凝り性の人が、調味料としてはベーシックなマヨネーズを、必要な当日になって切らしているのに気づいた。だからその人は、作る事には凝り性でも、基本的にはうっかりした性格なんだろうと思いました」
「じゃあ、おめでたいことがあったっていうのは?」
「スーパーでもエビは売っているからです。そこで揃えず、わざわざこの魚新まで足を伸ばしていただけたのは、料理にうといお嬢さんが大きいエビを指定して買えるように、つまり大きなエビでなければならない理由があったからだと、考えました。そして自分で買いに来なかった理由は、自分はほかの料理を作る必要があるから。つまり、今夜はごちそうです」
この人すごい!名探偵みたい!
「人の知らないことを知るのがボクの仕事です」
え、お兄さん、魚屋さんでしょ?頭良さそうだけど、ちょっと変な人かも。