子供が寝静まった夜。普段は家族団欒の風景だが、夜の居間は空気が違う。
ちょっとしんみりしたり、オトナな話題をしたり、普段は言えない独り言を呟いてみたり、たまーに子供が起きちゃったり……。
ちょっと雰囲気の違うRPを楽しむトピックです。
マナーと節度を守って楽しみましょう
…………
(どうやら夜中に起きてしまったらしく、バジャマ姿で起き出してみたら居間から声がきこえて、顔をだしてみたら八雲おじ様の独りごとが聞こえてしまったようだ)
誰かの真似、か……(眉月さんの言葉を噛み締めるように)
はは、ちげえねえ。どうせ俺はまがいもの、霧人の劣化コピーでしかねえ。あがいたってこればっかりはどうにもならねえ、悔しいけどな
生まれてきた順番はどうにもなんねーもんな
そっちのケ……どっちのケだ?
まあとんでもねー鬼畜ドSの腐れ外道だってのは俺も認めるに吝かじゃねーが。あいつが興味あるのは人の体をいじくり回す事だけだ。そのくせ俺が好きになった女は片っ端から兄貴にとられる、いや、本人はそんなつもりなくても勝手に好きになっちまうんだ
初恋からずっと……
みっきはそう言うけど、俺は欠点まみれだぜ
こんなのが父親だなんてガキが気の毒だ。
……そんな霧人の事ばっか言ってるか?ったく、ヤキが回っちまったな。あいつのツラなんざ思い出すだけで腹立つのによ。昔はもうちょっとマシにやれてたんだが……
……はは、かっこわりィな、俺
弟の前でかっこつける余裕もねーなんてよ……
みんなが俺と霧人を比べてさんざ貶す中で、お前だけはいつだってライ兄がいちばんだって言ってくれたのにさ
……ごめんな
もちろん帰ってくるさ。俺様ちゃんの家だもん、ここ。煩わしいけど恋しい我が家だ。
へえ、結婚に反対してたのか。そいつあ初耳だ。大好きなライ兄がいなくなったら寂しいもんな?(ニヤニヤ)知ってるぜ、みっきがホントは寂しがり屋だって。
口と態度じゃ悪ぶってても底抜けに家族想いのお人好しだって事、赤ん坊の頃から見てきた俺様ちゃんはよーくわかってんだ
だからよ、もっと甘えていいんだぜ
(眉月さんに無邪気に微笑みかけ)
(智凪さんの方を一瞥、がらりと雰囲気を替え)
あー昔話はやめやめ!親父のノロケを聞こうぜ!
お袋の不満ねえ……想像できねーな。つーかお袋が怒る事なんてあるのかね?いっつもにこにこほんわか穏やか、親父と縁側に座ってんじゃねーか
(眉月さんの視線を辿りドアの方を見)
でけー独り言だと思ったら……誰かいんのか?
今はオトナの時間だ。小便たれのガキどもにゃ聞かせられない話で盛り上がろうぜ
親父は悪い親父じゃねえけど、頼りねえとこもあるし、そのせいでじいちゃんばっかり怒ってんじゃねーか
誰かの真似したって、まがいもんにしかなれねえよ……
ああ、そうじゃねえ……(頭を掻いて)
キリ兄は結婚すらしてねえんだぞ?俺はソッチの家あんじゃねーかと疑ってるぐらいだぜ
完璧な人間なんて気味が悪いぃし、そんな親父がいたらガキの方は息苦しいぜ
男は欠点があるぐらいがちょーどいいんだよ
キリ兄は、キリ兄じゃねえか……
たくっ……みんな、キリ兄の事ばっかだな……
家族ならもう足るほどいるから要らねえよ。おかえりだって言ってくれるしなあ……
俺はライ兄がちょくちょく帰って来てくれるから正直嬉しいけどなあ
俺はもともと結婚には反対だったんだ
かあちゃん寝てんのか。ガキの面倒で疲れてんだから起こすんじゃねえぞ。てか、あんたは眠れねーのかよ、悩み事でもあるのかー?
(智凪さんがお茶を持って来てくれて、隣に座ったのを見てから、お茶のひとつを飲みます)
気が利く親父じゃねえか。ちょうど喉が渇いてたとこだったんだ
悪い事はここじゃあ相談できねえなあ……昔話はやめろ、アニキ(顔の前で手を振り)
おお?なんだ、親父も混ざるか?かーちゃんも寝てるしなあ
(千暁さんの好きなところをいってはにかむ智凪さんを横目に見て、げんなりしたような顔を向け)
……ああ、そうかい。そいつぁ良かったな
きらいなとこはねえって訳か
向こうは文句あるかもしれねーけどなぁ~
(八雲さんの独り言を聞いて、こちらも独り言のように返します)
……家族ってのはホントうっとうしいや。
手間はかかるしうるせえし、ハラハラするし、イライラするし、毎日気が気がじぇねや。こいつら居なけりゃ俺はゆっくり休めんだろーけど、不思議といなくなればいいと思った事は一度もねえな
なくなっちまえばそりゃあ俺も相当つれえんだろうな
二度とそんな気持ちになりたくねえから家族に冷たくあたっちまうぐらいによう……
なーんてな
(居間の扉の裏で)
…チッ、夜食でも食おうと思ったのに先客が居るとはな…。
…フン、阿呆共の惚気話を聞いても仕方あるまいし、出直すか。
(部屋に戻ろうと踵を返しつつ、手に持っていた缶ビールを一口で飲み干してから)
家族…か。
…フン、そんなもの煩わしいだけだ。
全く…度し難いほどに…な。
…なあ、紫苑。
(ぽつりとつぶやき)
お茶か……爺むせーな
けどせっかくだしもらうか。たまにゃいいよな、気分転換になって
こんな夜に酒なんかかっくらったら悪酔いしちまう
人聞き悪ィな、悪だくみなんてしてねーよ
ま、ガキの頃はよくこーやってナイショ話したけどな。でこくっつけあってさ
なんだよ仲間にまぜてほしいのかよ、だったら素直にそう言えよ智凪サン(ニヤニヤ)
全部か……ヒュー、壮絶なのろけだ(軽薄に口笛を吹く)
つまり親父にとって運命の女だった訳だな
妬けるねえ
いえ、ちょっと喉が渇いたからお茶でもねえ、飲もうと思って。
千暁さんならグッスリ寝ていましたよ。眉月さんは優しい子ですね。
雷一さんもありがとう、申し訳ないけど私はお茶で良いよ。お酒はどうも強くなれないねえ。二人も飲むかい?お茶。
……こんな時間に二人で密談なんて、どんな悪いことするつもりなんですか?
(クスクス笑いながら冷たいお茶を三人分注ぎ、ソファーの前のテーブルに置いた後、自分のコップを持っていそいそと眉月さんの隣に座る)
千暁さんの?は、恥ずかしいこと訊くねお前は……。
……ううん、月並みですけどやっぱり全部ですね……。うん、そうだ。(ほんわりとはにかみながらこくんと一つ頷く)
はは、惚れ直したか?
たまにゃシリアスモードな俺様ちゃんもイカすだろ。ギャップ萌えだ、なんつって
(眉月さんの台詞に笑い)
お人好し同士の似た者夫婦か。家庭円満の秘訣はそれだな。
……うちの親父みてえな父親になりたかったんだけど、現実はうまくいかねーもんだな
みっきも嫁さんもらえばそのうちわかるさ。いいもんだぜ、家族ってなァ
仕事で疲れて帰ってきたら「おかえりなさい」って笑って迎えてくれる、そんでやなこと全部吹っ飛んじまう
まァ定職にも就かずぶらぶらしてる身がほざいても説得力ねえか、はは
……父親失格だよな、俺
クソ兄貴なら、霧人だったらもうちょっとうまくやれてたのかな……(少し酔っているらしく遠い目をする)
おー起きたか親父
眠れねーのか?だったら酒盛りでもするか
冷蔵庫から缶ビールとってくるぜ
……そういやさ
親父はお袋のどこがよくて結婚したんだ?
(にょっと現れた智凪さんにオーバーに驚きながら)
智凪じゃねえか!
かーちゃんどうした!?寝れねえのか?
……座るか?(ひょいっと真ん中を開ける)
(雷一さんの座るソファーの後ろからにょっと現れ)
呼びましたか?
……。
……、あれ?気の所為?
(雷一さんが突然笑い出してしまって、なんとなく察して、調子を合わせます)
シリアスモードの練習か?ちらっと見せるギャップもモテ要素だからな
(雷一さんの落ち込む姿を見たら、やっぱり上手く笑えない)
親父もお袋も、お人好しだからな。どっか抜けてるから細かい事は考えてねえんだよ
その分気付かねえ事もあって、ガキども困らせんだ。それはどっちが良いとかねえよ
愛なんてもんは、土壇場の時にしか分からねえよ
俺に言わせりゃ悩んでるのも立派な愛だぜ
俺は嫁さん持った事もガキもいねえから何も言えねえけどよ
(雷一さんに手を伸ばすも、触れられない何かを感じて、所在なさげ)
………くっ。………はは、はははっ(突然笑いだし)
俺らしくねえな。今のは忘れてくれ。どうかしてた
(片手で乱暴に頭を掻き毟り)
……親父とお袋はすげえよな。血が繋がっててもなくても分け隔てなく子供を愛せて。
そういうとこホントに尊敬するし誇らしいと思ってる
俺には真似できねえ……
……。
(写真を取り出す雷一さんをじっと見る。真剣な顔の雷一が突っ伏してるのを見て、声をかけようとするが、「眉月」と呼ばれて、ぴたり、と息を呑んだ)
……ああ、誓う。
(少し近づいて、身体ごと雷一さんの方に向きり直り)
……今から聞くことは、俺とライ兄だけの秘密だ
(と真っ直ぐな目で言います)
夜更かしはオトナの特権だろ?
俺にだって眠れねー夜はあるさ
(一旦隠した写真をのろのろと取りだす。
それは平凡な家族写真。まだ雷一と前妻、二人の子供が映っている)
(ふと真剣な顔になり、自分の膝に突っ伏すような前傾姿勢をとる)
……眉月……これから話すこと絶対誰にも言わねえって誓うか
(落ちた毛布に目をやり、それを掛けた主が少し離れた場所にいるのを知る。その人が見入っている写真と、表情を見つけてしまったら、何も言えなくなる。床の毛布を拾いながら)
ああ……ライ兄はずっと起きてたのか?それとも寝てたのか?
毛布落ちてるぜ
……寝れねーのか、ライ兄?
暇つぶしなら付き合うぜ
(眉月さんの足元に毛布が落ちている。どうやら誰かが掛けたものらしい)
(眉月さんから離れたソファーに雷一が腰掛け、普段は家族にも見せない沈痛な表情で一枚の写真に見入ってる)
…………。
起きたか眉月。おはよーさん、ってのも変な時間帯だな、はは
(乾いた声で笑いさっと写真を隠す)
(ソファーに座って目をこする)
……寝てたわ
……喉渇いた……
さみ……