片隅に存在する色取り取りの薔薇の造花で
飾り付けられた小さな木小屋。
首に赤いリボンを結んだ
エミリーという名の
赤い目をした白兎が飼育されているようだ。
小屋に扉はなく、兎がいつでも出入り可能になっており
それ故、小屋に家主が不在なこともある。
気まぐれで我儘、そして甘えん坊な兎の性格は
誰かに似ている様にも思える、かもしれない。
そっか……
【エリーヌに近づいて】
……はじめまして、俺、勘助。こっちは、もふもふ……よろしく、な……
【とエリーヌに声をかけるように自己紹介】
……そう、だな。一緒に、待とうか
【縦に頷いた後、そっと地べたに座る】