夜歩く人たちのある日の記録。どんな事が起きたのやら。
今晩は。
ああ、同じクラスの……。
(興味が無さそうに、ぼんやりと、冴来さんを見つめる)
(心から心配うな冴来さんを、みて、ふふと、自嘲気味に笑う)
……そう、僕も夜に歩きたくなるのさ。陽の光は苦手でね……僕には眩しすぎる。
夜の闇に紛れれば、僕は消えてしまえるから……。
(夜の空を見上げ)
けれどね……こんな闇のなかでも、輝くものがある……僕はそれを見つけてしまったから、今は堪らなくかなしい……。
(冴来さんが目に入っているのか、いないのか、普段の学校での毅然と様子とは変わって、どこがおぼろげで、今にも泣き出しそうな表情。)