木箱の中に入れられたアンティーク調のノート。
木箱の中には青薔薇の飾りがついた
ボールペンも一緒に入れられている。
ノートの一ページ目には
「言の葉ひらひら。
吐き出せないなら書き出して。
あなたの想いで私を埋めて。」
と丁寧な字で記されている。
*落書きや誰にも言えない想いなど
ご自由に書き込みをどうぞ。
(新たに綴られた一文を暫し眺め。
綴り手と手を結ぶことは叶わないのであろうと解釈し
寂しげに微笑んでペンを手に取る)
『ありがとう。
私は自身を聖女だと思ったことはないけれど
貴女がそう言ってくれるのであれば
きっとそうなのでしょう。
私の幸を願ってくれる優しい貴女に
どうか幸がありますように。
貴女に幾千幾万の祝福が降り注ぎますように。』