木箱の中に入れられたアンティーク調のノート。
木箱の中には青薔薇の飾りがついた
ボールペンも一緒に入れられている。
ノートの一ページ目には
「言の葉ひらひら。
吐き出せないなら書き出して。
あなたの想いで私を埋めて。」
と丁寧な字で記されている。
*落書きや誰にも言えない想いなど
ご自由に書き込みをどうぞ。
(少しずつ。日課となりつつある月夜の夜だけ、湖畔を一巡りしてから、帰りに寄って一言)
『まず、クローネを消したい。あれは居れば居るだけ害悪だ。
じゃあ、ののこさんを殺せば、世界は神のいない世界になるのかな? いや、それじゃあ神魂の回収ボックスが無くなるだけだ。
テオはののこさんに付き添っているだけだ。邪魔だけれども手を出すだけ無駄だ。
でも、全部、机上の空論なんだ。私は、自分が無力である事を、何よりも良く分かってる。
なら、テオに手を貸して、早々にののこさんにお帰り頂く元の世界が、一番で最上で、皆が幸福?
──認めない。そんな私にとってヤクタタズな世界。私は認めない。
自分の為なのに、力も足りない、知恵も足りない。ヤクタタズな見ている事しか出来ない自分も要らない。
嗚呼、神の居る世界なんて見なければ良かった。
絶対に、答えを見つけてみせる』