今回登場するPCの方にはちゃんと許可を取っておりますので安心してご覧ください
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フライング・ヒューマノイド(Flying humanoid)は、UMA(未確認動物)、未確認飛行物体の一種。人間に似た形をしており、皮膚の色は黒またはこげ茶。空中を飛ぶ事が可能である。超常現象の一種とされる。
>この未確認飛行物体は世界中で目撃が報告されており、特にメキシコで目撃されることが多い。大きさは3m程と推測されているが、空中に浮かんでいるため実際の大きさは不明である。
>形がかなりまとまっておらず、それぞれによって形が違う。大抵、人間のように見えるが、グレイのような形のものも撮影されている。また、類似のものにフライング・ホース、フライング・ワームがある。
>目撃者によると黒いマントを羽織っており、まるで魔女のようだったとも言われているし、宇宙人だと考える人も多い。
>以下略
>以下略
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僕は今、下着の写真を眺めている
おっと、誤解の無いようにいっておくと、別に下着のカタログを見ていたわけじゃない、それだったらちゃあんと「下着のカタログを見ていた」と書くからね、僕が見ていたのは写真に収められた下着の写真、撮ったのは僕だ
更に細かく言っておくと、女性用の下半身に身につける下着、つまりおパンツ、いや、おパンティーである、それが画面いっぱいにもろに写っている、アングルからしてほぼ真下から、しかも具合よく足などのパーツはそれてオパンティーのみが映っている、厳密にいうとオパンティーに包まれたお尻か
ちなみにその写真はデジカメに保存されているものだ
名誉の為にいっておくと、別に女性がパンツ、いや、パンティー(以下パンティーで統一)をはいている写真がとりたくてとったわけじゃない、ではパンティー単体なのか?いや、その写真はパンティー単体ではない、誰かに、いや、何かが身につけているパンティーだ
ちなみに柄がない、純白のパンティーである
さて、話がパンティーに終始するのも忍びないので本題に入ろうと思う
パンティーをはくフライングヒューマノイドの噂は、流そうと思えば流せたが、最近の寝子高生はこういう話を聞くとすぐに「どうせもれいびだろ」と言い出してしまう、まったく嘆かわしい
怪奇現象が身近になったのは僕としては嬉しい所なんだけど、原因が全てもれいびとされてしまうのは何だか逆に寂しい、正体が不明だから面白いし、夢がある、由来の分かりきった超能力や怪現象などには既にロマンがない
だから僕は、このUFOの正体を完全に明かし、大々的に発表してこういう連中の鼻を明かしてやろうと最初にパンティーの写真をとった時点で心に決めたのだ、だから負けるわけには行かないのだ、パンティーのために、いや、ロマンのために
最初の写真をとったのは大体放課後、大抵のクラスが下校の準備を始め帰宅部は家に帰り始めているころだ、ちなみに最初の写真をった日も学校をサボっていたので、後で先生と幼馴染と幼馴染のお父さんに怒られた……こういう時、肉親は何もしてくれないのだ、僕の場合
いつもなら得意げにそこで撮った写真でも見せておくところだが、パンティーの写真など見せたところでビンタかチョークかげんこつが飛んでくるところなので、我慢して怒られておいた
と言うことでその日はあらゆる誘いや日直、掃除当番を振り切り(ついでに後ろから飛んできたチョークの嵐も)歩きなれた山道を駆け抜け、現場に到着した、しかし特に変化はない、何かが降りてきた気配もなかった、実は何か降りてきてるのではと少し期待していたのだが、彼、あるいは彼女、いや、彼女であってほしい何かからすると恐らくあの穴の上も通り道に過ぎず、写真を撮られているなどとは夢にも思っていないのだろう、そういう思考回路があるのかは分からないけど
そして僕が当時のようにカメラを穴の方に向けていると、そこを通り過ぎる何かの影が!僕は反射的にシャッターを押す!そこに写っていたのは熊!いや、フライング熊!いや、フライングヒューマノイドパンティー(かわいい熊さんの絵入り)だった、今日もパンティーしか撮れなかった、しかし絵いりも持っているとなるともしや人間と同レベルの文化でもあるのだろうか、これまた新発見である、最初で気づけよ、と言うツッコミは野暮である