とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
あー…そのリクツでいくと。多分あたしはイロんなヤツの敵。
なんせ生まれてこのかたマトモにドリョクしたコトねーもん今まで。多分。
(詰まらなそうに、冷めた声で。ぽつり)…ソレでなんとかなったしさ。大抵は。
けど…(噴き出す顔を見て、くすっと)
タルになったらダイエットしたくなんのかねやっぱ。なら捨てたモンじゃねえ。
(すなわち当面は食っちゃ寝を続ける意思表明…)
しっかし………趣味はヒトソレゾレだがなんつーか。
若いんだかフケてんだか分からんヤツだなオマエは。
目的に応じたファッションが大事なのは認めっけど。
制服や…道着なんかも。似合う似合わないの問題じゃねんだろーし。
問題なのはイカにも替えがねーコトだ(ウムと唇を上向きに閉じて三角にする)
ってナニ引いてんだ。どーせ見慣れてんだろ女系家族。ああイヤだからかムシロ。
ばるんばるn…まーそーすね。だしハゲシー運動したくないんよ。イテーしな。
…「ソレ」も含めて「正装」なの。
仮に…ふん。楓がその下にV字レオタード着てても同じ(酷いたとえ)
(並べられた料理を見て微妙にソワソワしつつ。ピアノを指差して美崎さんに)
あの。アソコにあるスゲー立派なピアノのさ。
由来っつーか来歴っつーか…なんかそーゆー知んないかな。キョーミ本位だけど。
っても…(かきいれどきの店内を見て)…今忙しいか。あとでも構わんから。
(さっそくルウの付いたカツをくわえて)…イイじゃんシアワセ。
どーせ聞くならその方がメシウメーし(はしゅっはしゅっとライスを口に運び)
あとあたしは今日1日勘繰ってっから気にしなくていーよ逆に(むぐむぐ)
どんな些細でも(ごくん)コトバっつーのは強い。たくさん情報含んでっからね。
案外オマエの身の上バナシでオネーサンコロっと落ちるかも?(すまし顔で)
とっかかりが要んなら…(ハンバーグを切りながら)…生い立ちとか。