とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
ま、道外すどころか開祖が空手始めた時点で破門されてんだけどな。
(不機嫌そうにそっぽを向いた相手に対し、冗談めかして肩を竦め)
つーか信じ込ませろって何だよ。そこは信じろよ。
悪魔の証明なんざやったところで不毛だと思わん?
(と、相変わらずの軽口。先程の口上で真面目分は使い果たしたと言わんばかり)
カミナリサマて。それ呼ぶ方が恥ずかしいんじゃねーの。
いや静電気とか俺何も関係無いじゃん…、冤罪だ…。
(平然と対応されるも、予想はしていたのかさして驚くでもなく)
はー、いい身体してんなとは思ってたけど数字で聞くとスゲーな。
グラビアモデル並みじゃん。そーゆーバイトしたら結構儲かるんじゃね?
しかしベージュ…、サテンはいいとしてもうーんベージュかぁ…。
正直言ってちょっと微妙だ…。もっと赤とか黒とかさぁ…。
って待てよ何だ途中で替えるって。アレか、買わせる気か。
女物の下着店入んのとかぜってー嫌だぞ俺は。
そして上を秘密にする意味が分からん。
バカには見えないって事は付けてないの? 痴女なの?
(ひとしきり喋ったところでコーヒーに手を伸ばすが、既に空なことに気付き)
あー、俺そろそろデザート頼もうと思うけどお前どうする?
確かまだまだ大量に注文してただろ。つーかホントに食いきれんの。