とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
――成程、それで「共食い」ね。
聞いちまえば簡単な話だ。漸くそっちの意図が理解できた。
(うんうん、と芝居掛かった仕種でしきりに頷く)
……が、その理屈を受け入れるワケにゃいかねー。
もう絶対無理。酢豚のパイナップルくらい無理だねコレは。
(半ばふざけたような前置きとは裏腹に、ともすれば恐ろしい程の真剣な顔つきで)
いいか、俺は「人間」だ。
それはお前が俺をどう評しようと関係ない。
何故なら俺が窮めんとする「空手」は、ひいては「武」は
弱者が強者に、強者がより強者に打ち勝つ為のものだからだ。
はじめから「鬼」みてーな強者なら空手も武も何も必要ない。
それは俺のこれまでの人生の否定だ。断じて受け入れるワケにはいかないね。
(文字通りに断固、といった態度で言い放つ。それだけは譲れないという明確な否定。
しかし言うだけ言うとあっさり普段のヘラヘラ顔に戻って)
まあ、でもお前の心配は杞憂だよ。
そもそもウチは元を辿りゃあ仏門なんだ。鬼とかむしろ退治する側だっつーの。
(ふぅと息をついて最後のチョリソーを頬張る。あまり噛まずに飲み込んだ)
しかし姉ちゃんズ以外にカエちゃん呼びされることの違和感よ…。こりゃナシだな。
つーか接骨院でのアレは当てる気無いの気付いてたじゃねーか。何、結構根に持つタイプ?
あん時ぁホラ、爺さんのワザが観たかったから。ついうっかり。許せよ。(悪びれもせず)
次? ああそういや2つ答えてくれるんだっけか。
じゃあスリーサイズ。もしくは今日の下着の詳細。好きな方でいいよ!(ふわり)