とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
(PL:間が空いてしまって申し訳ありません…っ!)
――――はい?
(一瞬、思考が空白になった。空回る歯車を幻視する。
今この女なんて言った? ぜんぶゆうべかんがえた。全部、昨夜、考えた……?)
………。
え、えぇー…。
いや、それは、……えぇー?
そりゃ無ぇよ市子サン…。いやマジで、マジでさぁ…。えぇー…。
(がっくり、と目に見えて肩を落とす。
笑いを堪えんとして微妙に堪え切れてない相手に恨めしげなジト目を向けて)
そりゃあ確かに少し、つーかかなり突飛な話だなーとは思ったけども
如何にも神妙そうに話すもんだからこっちも慣れないシリアスっ面して
真面目に考えて応答してたってのにさぁ。これじゃピエロも良いトコだぜ。
あーもークッソ恥ずい…。恥ずか死ぬってコレ…。いくら事実も混じっててもよぉ…。
(ばたり、と突っ伏すとコツコツと指でテーブルを叩く。
羞恥に悶えている様にしか見えないが、その実頭の中では様々な思考が勝手に進む。
先程「事実」として述べられた内容に所々あった不穏な言葉や妙な表現。
わざわざ「そういう風」に言うということは、それはつまり「そういう事」なのだろう。
そしてそれを問いただすとしたら――、やめた。ここまでの思考を丸ごと放棄する。
理由は二点。相手がぼかして言った事をあえて聞き出すこともないと言うのがまず1つ。
もう1つは、……羞恥で考えるのが面倒臭い、というのもまた事実なのだった)
(コツン、と少し強めにテーブルを打つとそのままのそのそと身体を起こして)
あー。何かもう、いいや。これは完全に俺が自分で墓穴掘っただけだわ、うん。
いーよいーよ下手に気ぃ遣った俺の負けだよ。アンタの方が一枚上手だったってことな。
(ハァ、と溜息を吐いて一度目を閉じる。
暫くして目を開けると、どこか吹っ切れたように爛々とした視線を向けて)
そん代わりもうお前にゃ遠慮しねーぞ市子。そもそも気遣いとかガラじゃねェんだ。
(そう言っておかわりしたばかりのコーヒーを一気に飲干す。苦い。また砂糖を入れ忘れた)
はいよ、ったく散々遠回りしてようやく本題に到着だ。
今度は簡潔に分かり易く頼むぜ。あとその頬袋ン中身飲み込んでからにしとけ。
(若干呆れた様子で自分の頬を指差して示し)