とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
(並べられる料理を見て)
お、もう来た。うんうん美味そうじゃねーの。
店員さんもご丁寧にどーもね。
ああ、やっぱり? 帽子あると合いそうだなーと思ってたら。
んじゃ後でどっか服屋覗いてみましょうか。
(言いながらコーヒーに角砂糖をボトボトつっこんでかき混ぜる)
えー違和感無ぇってそんなに弟オーラ出てる?
どっちかっつーと兄っぽいてよく言われるんだけどなァ……ン、
(立てられた指にパチパチと瞬き。次いでニィと口の端を歪め)
……へェ、そりゃあ何とも太っ腹なことで。涙が出るね。
そういう事なら遠慮なく権利を行使しますよ俺ぁ。使えるもんは使っとく主義なんでね。
(クツクツと肩を揺らすと、真似するようにピンと一本指を立てて)
つーワケで早速1つ目。――ずばり「共食い」って何よ?
(じとり。睨めつけるような、面白がるような眼で)
はぁ、難民? ホームレスか何かの事?
都心なら兎も角この辺にゃそんなに居ないと思うけど……て
(視線の先を追うも、その向けられる先は悉く無人。
念の為軽く振り向いてみるが、無論背後に人など居るはずも無く)
……いやいや。それだけやって気にすんな、は無理な話だっての。
全部演技だったとしたら女優になれんぜ市子サン。
(やや脱力した様子でハァ、と息を吐いて)