とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
途中で着替えって、お色直しの予定でもあったの?
もしそうなら時間とりますよ。他のカッコも見てみてーし。
(洩れた吐息に気付いているのかいないのか、変わらず軽い調子で話し続ける)
あー俺五女一男の末っ子なんですよ。言ってなかったっけ?
「弟がダサい空手馬鹿なんて許せない」が姉ちゃんズの統一見解でしてね。
一緒に出掛ける時とか逐一ファッションチェック入るんですわマジウザい。
…まあでも、今回は姉ちゃんズに感謝するべきか。
一体どんな「ゴホービ」貰えるんです???
(ニヤニヤと。耳ざとく聞きつけた単語を聞き返して)
そりゃあ美人と合いたくない男子はいないでしょ。
つーか何でそんなサバイバル魂溢れる主義掲げてんの。紛争地の住人かよ。
いやまあ俺も野郎だけで飯食いに行くときとかはもっと食うけどよ。
今は単にそんなガッツリ食う気分でもないってだけですよ、と……
(自分の注文が回ってきたところで改めてメニューを眺めて)
クラブハウスサンドにフライドポテト…とチョリソー、アイスコーヒー。
…ん? ああホットだとおかわり自由なのか、じゃあやっぱホットで。
あと食後にフルーツタルト。以上でお願いします。
(話していて食い気が出たのか少し品数を増やしてオーダーした)