とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
ねえあっちで健全な青少年が茹でダコみたいになってんだけど。
一体何言ってきたのマジで。まあいいや。
(「いんじゃね」の一言に芝居掛かった仕種で頭を下げ)
お褒めに与り恐悦至極。
市子サンもその服似合ってんね。
可愛い……、は年上には失礼かな。ひゃはは。
(と、相手の視線に釣られて同じく店内を見回し)
んにゃ、全然。つーか初めて。
ただ方々でいい店だってのは聞いてたんでね。
折角だからこの機会にーと思って此処で待ち合わせにしたんスわ。
(数秒前の視線をなぞる。ピアノで一瞬止まった事には、まだ触れない)
さて、じゃあ一先ず何か食いましょ。
市子サンも昼飯まだだよね?