とある休日の昼下がり。
お客さん同士の雑談中は、我々はお邪魔致しません。
店員の事は気にせず、お好きにお喋りしていって下さいな!
(窓の外。
鳴神の視線の先。三つ編みの女が、通りかかる。
投網みたいに編まれた、ゆったりめの白いチュニックタンクトップに透けて、
その下に着てるダークグリーンのワンピースドレスが
同色のリボンとフリルにはなやいだものだということも、手に取るように。
チュニックとスカートと、三つ編みが、風にふわっとあおられた、一瞬。
メガネ越しで、彼を一瞥だけして。かすかに、笑って。そのまま、入り口へ…)