夜の面だけが目立つ第3倉庫ではあるが、昼間も時折誰かがやってくることがある。
野良猫がくつろいでいたり、昨日の夜はなかった落書きが追加されていたり、探検目的で誰かが来るのだ。
鍵はかかっていないし、セキュリティーもなにもない。出入りは自由。咎める人はどこにもいない。
ハナネコ…。
どこに行ってしまったの?
もう貴方はここにいないの…?
私、貴方とお友達になりたかっただけなの…。
本当よ…?
私が容易く正気を失う様な、弱い人間だったから
貴方は逃げていってしまったのかな…。
(倉庫の中に佇み俯いて、悲しげに呟く