夜の面だけが目立つ第3倉庫ではあるが、昼間も時折誰かがやってくることがある。
野良猫がくつろいでいたり、昨日の夜はなかった落書きが追加されていたり、探検目的で誰かが来るのだ。
鍵はかかっていないし、セキュリティーもなにもない。出入りは自由。咎める人はどこにもいない。
分かったわ。
スプレー、借りるわね。
(スプレー缶を手にして立ち上がり
青薔薇…。
花言葉は奇跡、神の祝福、
夢 かなう、不可能、有り得ないこと…。
私にも、いつか奇跡や神の祝福があるといいけれど。
(壁に青薔薇の髪飾りの絵を描きながら