遊園地の敷地内にある野外音楽堂
石造りのステージでは嘗て手品やお芝居、ヒーローショーが演じられていたが、今は演者も観客もなく静まり返っている
ステージには壊れたピアノが一台打ち捨てられている……
僕で良ければ喜んで。僕も相手を探していた所です。
釣った魚に餌はやらない主義ですか?
『善悪の彼岸』146節ですね。有名な言葉です。
91節には確かこんな言葉もありましたね「かくも冷たく!かくも氷のごとく!他人は彼に触れてその指を焼くーー。彼を捉える手は脅えるーー。まさにこのゆえに、おおよその人間は彼を燃えていると思っている。」
二重スリット問題も忘れてはなりませんね。電子レベルの観測不能のミクロなものなら、何処にでもある可能性はあった。だが兄さんは可視化可能だ。猫と同じマクロなものだ。やはりそういう意味では兄さんは兄さんでしかない。
蓋を開けなくても、分かりますね……。
神魂で、ふむ。やはり神魂は解せないな。子供時代の自分になんて会いたくないです。斑鳩さんもそうでしたか?
良く言われます。
人に指摘されるよりかは余程いい。治す気も無いなら居直るしかありません。
成る程。そう言えば共犯でしたね。僕も巻き込まれるのはごめんだから、ここは秘密と云う事で
時任彼方が死んでも……あなたは死なないんです……。あなたが生き続けても……時任彼方は死んだままだ。
それが事実です。
直ぐには……無理だと思います……時間は……痛みを増幅させるだけかも……
けれど
時任彼方を抱えたまま、生きる事も悪くはないと思うのです。
利用するなら、死ぬまで利用してください。振り回されるなら、死ぬまで。
時任彼方無くして貴方が存在しないのなら、それが貴方です。
受け入れてもいいのかもしれません
死んだ時任彼方と生きる事を……