本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
人でなし?君が?…なんだかなぁ。
んーーーーー(頭をかきながら)かもね。まったくもって君の言うとおりだろうね。
でもさ、自分で言ってることが矛盾してるような気もするけど、この世にきちんと説明してから来てくれる不幸っていったいどんだけあるんだろうね?
ぶっちゃけあいつらが居ようが居なかろうが、世界が自分の思い通りに行かないのは当たり前なんだから。