本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(嬉しそうに語る様子は微笑ましく、妖精さんについてはカクンと首を曲げて。
献身に前向きな言動に複雑な苦笑いを浮かべ。最後の呟きは、神妙に聞き…)
………そーか。
(諦観。覚悟…に飽きた自棄。絶望。望み。でも矛盾はしない…重ならねーのか。
つーかアホかあたしは。なんでほっといた。なんで今まで気づかなかった。
…そーいやー昼間引いたカード。「徒労」?知るかクソ。落ち着け。今は…)
ダーメ。このクソあっちー中ずっと集中しっぱなしだったんだろ。
何人さばいたのか知らねーが…占いっつーのは体感よりもずっと消耗すんだぞ。
幸いアタマはハッキリしてるみてーだし…ヤケに気の利いた差し入れもある。
(席を立って)…すぐ戻って来っし。
ソレまで安静に。っと(メモを取り出すとせわしなくメアド書いてぴっと)コレ。
店着くまでに望み…じゃなくて。欲しーモン決めてソコ送っといて。
あと茶は飲みすぎんなよ(振り向きながら指差して。止められなければ一旦退出)
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