本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
【現在、テーブルの上にあるもの】
・焼きチョコ (武道先輩から)
・サマータオル (弥逢先輩から)
・クッキー (小淋さんから)
・大きなお茶ペットボトル×2 (悠さんから。片方は向こうに運び済み)
(【ご自由にお取りください】という、紙を二つに折って立てた小さなメモにそんな文言を記して、置いておく。来て下さった方は自由に食べて頂いて問題無さそうだ)