本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(一息ついて、青いバケツ発見)
あっ!これ見たことあるっ!!
ひんやりするやつだよねっ、凄いっ、文明の利器!!
(頂いた方を確認すると、大喜びしながら手に取って、タオルで拭いて早速首へ)
うわっ、冷たいっ! ……気持ち良いなぁ……(驚きから幸せへ)
弥逢先輩にこんな有り難い物もらっちゃっていいのかなぁ……っ。
……ああ、冷たくて気持ち良いなぁ。(誘惑に負けた)
今度お会いしたら、弥逢先輩にお礼言わなきゃ! これで夏に勝つr、夏に勝つr…!!(これらはネットスラングであり、情操教育上宜しくない事から一部を伏せさせ(略))
(人心地ついてからテーブルを見て)
わあ、可愛らしいクッキー! 小淋さんのだねっ!
(置かれたメッセージカードを見て幸せそうに)
お腹減っていたんだっ、一枚だけもらっておこうっ! 後は残しておいてっと……
(有り難さをひしひし感じながら、美味しそうにクッキーを頬張って戻っていく)