本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
まあな!なんせ俺は世界一のイケメンで、イケメンの神様の加護もあるから!【えへんっ】
おおっ、マジでか!御馳走しちゃう!
ついでに俺の息子も呼んできてもいいかな?!【目をキラキラと輝かせつつ】
ステンドグラス…それも楽しみだな!綺麗なの、好きだし!
おう、俺も神様に感謝しないとな!【微笑ましく呟きながら】
ゼシカちゃんいってらっしゃいー!またなー!
【奥へ行く茉菜ちゃんやゼシカちゃんに手を振って見送り】
フフフ…これでもまだ序章に過ぎないんだぜ!
ていうか、説男くんがあんなに大真面目口調になるとはすっげえ意外だなあ…俺ちょっとびっくり!
あ、でもよく考えれば驚くことでもないか、神話とかも詳しいし、聖歌も歌ってたし……
【と両腕を組みつつ】
それに、説男くんも行ってるってことは、ゼシカちゃんとこの教会、良いところなんだろうなあ…
尚更行きたくなってきた…
市子ちゃんは毎度ここに来るのか?
そういえば茉菜ちゃんも姉さんとか呼ぶほどだから、よっぽどの親交ありまくり?