本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
まあ、人が沢山で盛況ですわね
皆様ごきげんよう、わたくしは星ヶ丘教会のシスター・ゼシカ・ホーエンハイムですわ
いやですわ、聖女だなんてとんでもない(蓮太郎さんの発言に対し顔を赤らめ)まだ修練中の身、奇跡など起こせませんわ
そんな改まらないでくださいまし、恐縮しますわ(説男さんに優しく微笑みかけ)……そういえばどこかでお見かけした事が。つかぬことをうかがいますが、星ヶ丘教会か霊園にいらした事は……?
九龍ですれ違った可能性もございますけど
占って欲しくてここに参りましたが、特段急ぐ用でもございません。紅茶を頂きながらゆっくりとお待ちしますわ
(獅子島さんの会釈に会釈を返し)
はじめまして、ごきげんよう。ここの占い師さんは随分交友範囲が広いのですわね。老若男女慕われる人柄なのでしょうか
あら、占いが終わったみたいですわよ。
次はそちらの方の番でしょうか(倉前さんをちらりと見て)
(茉菜さんに穏やかに微笑んで)
という訳で、わたくしも待たせて頂いてますわ。どうかお気遣いなく、個性的な方々に囲まれてお喋りには退屈しませんし。かわいい占い師さまもどうかご無理なさらず……