本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
ジニーさん、オレと話してるとウザそうにしてるよ~。でも話聞いてくれるよ~。オレそういうの気にしないからガンガンいっちゃう~。はっもっかたら嫌われてるかも知んないッ……!気付くの遅ッ!
オレは騙してつれてったりしないよ。(しゃがんでゆっくりした口調で話しかけ)そんなつもりじゃないけど、悪いひともいるかもねえ。……そだねえ、悪い人もするかもしれないコトを、オレがやっちゃったのに、気を付けろっていうのは駄目だよねえ。どっちがどっちだか分かんないよね。うん、ごめんね。オレが気を付ける。もし悪そうな人がるいりちゃん連れてこうとしてたらオレが何とかするよ~。
夜道!?すごいね!逃げて来たんだ!?てコトはるいりちゃんたちも夜歩いてたの?危なくなかった?
ちゃんと動物園にかえしてあげたの?えらいねーるいりちゃん!もこもこしてるんだー。ジニーさん鍋にしようって言ってなかった?
(気恥ずかしげな瑞麗さんを見て、にっこりを笑います)
うん、どういたしまして。
瑞麗ちゃんは絵描くの好き?
おおっるいりちゃんもルービックキューブできるんだぁ~!オレも特訓してるよっ!結構難しいけど、楽しいよ!
るいり姐さんだ!弟弟子にしてくれる!?教えてくれるの?教えて、教えて?
うん……消される(生唾呑み込み)絶対言わない……(首を振り)きをつける。
るいりちゃん、オレの友達になってくれるの♪ありがとーわぁーい、友達できた♪
(維都月さんが来たのを見て、わーと手を振り)
あ、茉菜ちゃんだー♪お疲れ様~。もしかしたらオレも占って欲しいかもー?あ、暇なときでいいよ~大したコトじゃないから~。
じゃあね~。
るいりちゃんもまたね~。
(セシカさんの姿を見つけて、ふいっと振り向き)
こんにちは。あのっ……(じーと見て)
あの……シスターさまですか。
(ぺこりと一礼)
僕は、皆口説男って言います。
あの、シスターさまは、占いをしに来られたのですか?
さっきの小さい女の子が最後だったから、すぐにシスターさまの番が来ると思いますよ。
(入れ替わりに入って来た蓮太郎さんに笑顔で寄って行き)
わーセンパーイ!占い終わった~。どうだったー?
いい結果、出たー?