本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
はい、文字読むの好きですよ。大抵は本を読むっちゃけど、本を忘れた時はお菓子の箱の成分表もたまに読みますね
「増粘多糖類」って食品添加物とかじゃなかったですかね?
うちとしてはもっと文字の詰まっとーもののほうが好みやけん、本が一番なんですよね
…うーん、今日持ってきた本、挿絵のない小説なんですよ。るいりには難しいかもしれんね…
(のぞきこんでいるるいりさんに、パラパラと本をめくってみせながら)
僕が占ってもらいたいことですか?
聞いてもしょうもなかことだと思いますけど…そうですねえ
失せモノは見つかるか否か…そんな感じでしょうか?
えーっと、説男…さん(年上かどうかが判別ができないので敬称をつけるか迷っている)ですか。どうもです
僕は寝子高の倉前七瀬です