本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
わ~あやめちゃんが緊張してるぅ~
気にし過ぎないのを気にしちゃってるカンジになってるよぉ!
まーでも大丈夫だよー多分なんとかなる!
占い師さんに丸投げだ!
(あやめさんがお菓子を掌に載せてひとつずつ教えてくれるのを近付いてふんふん言って見てます。)
こっちがみかんでーこっちがかぼちゃー……
あ、こっちがかぼちゃ?
じゃ、これがみかんだー
(言いながら、不意にあやめさんの手から残ったおかしを取ってぱくっと自分の口へ放り込もうと)
(倉前さんに)
そうそう!冷やかし兼お手伝い班!
文字読むの好き?えーじゃあこのお菓子の箱の裏の成分表とか見たりするタイプー?(片手に取ったお菓子の箱をじーと眺め)
増粘多糖類ってなんだろうねー?
気になる事、おーいいじゃんー占っちゃいなよYOU~♪
たいしたことじゃなくても気になるならいっとけいっとけ~
ちなみに何占ってもらうのー?あ、言いたくなかったらスルーしてねー♪
あ、そだ!オレ、皆口説男っていいます!よろしく!
るいりちゃんが頑張って話したら、ちゃんと聞いてくれる人だから心配ないよ。
大人のひといっぱいでびっくりだねえ。そう?ありがとー♪じゃあみんなはもっと優しいからすぐに仲良くなれると思うよ~♪
うん、買お買お~、みんなの分のお土産も買っちゃおうー!
うん、ジニーさん知ってるよ~寝子島のピンクスパイダーマンだっけ?ルービックキューブ友達だよ!
やっぱり……(お腹冷やすと聞いて)るいりちゃん、さっすが~!えらい!ジニーさんぐっすり寝てたんだーゆっくり休めるといいねー(目を細め)
敵……!?あ、でも許してもらえるの!?やったあ!ありがとねるいりちゃん!やさしい……!見逃してもらえた~
うん。ごめんねえ、難しかったねえ。
ん、そなんだ……オレも寂しそうか……。えへーバレたー?そうだね、今はそういう気分かな?
(瑞麗さんが頭を撫でるのに合わせて頭を近づけ、撫でてもらう)
んー、そだね……内緒だけど……オレはずっと悲しいよ。
でも今るいりちゃんが撫でてくれたから、ちょっとへーきかな。ありがとう。
(と、哀しそうな顔をして、笑った)
占い屋さん大繁盛だねえ……あの子、喉渇かないのかな?休憩したらー?