本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
…うん! ありがと、るいりちゃん!
かわいくて優しい子が増えて俺すっげぇ嬉しい!【と頭を撫でようとする】
(文学かあ…そういえば最近本読んでないなあ…
…それにしても、あやめくん、大丈夫かなー…)
【と心の中で呟きつつ、のんびりとお茶を飲んで待っていた】
っと、お疲れちゃーん!
良い飲みっぷり! そして次はマジで俺だ…!
維都月茉菜……うんうん、何度聞いても良い響きだな!
あ、俺は飛吹蓮太郎! よろしく、茉菜ちゃん!
【と微笑んだ後…】
…さーて、後は、『二人っきり』で、ゆっくりと、語ろうか♪