本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
大丈夫だよ~笑わせるのが狙いだから!
作戦成功~
占い頑張ってねーー
あやめちゃんはすっごく緊張してるから、もしかしたら上手く話せないかもだけど、大丈夫だから~お願いします~
(ほやーっとした声で言いつつ手を振って見送り)
(瑞麗さんがびくびくしてるのを、にこにこと見つめながら、おずおず出てくるとおいでおいでをします)
びっくりさせちゃった?ごめんねー。
るいりーちゃんって言うんだね、ヨロシクー(お菓子ぱくぱく)
うん、人いっぱいいるんだ。腕がいいからだよ。それに優しく明るくて頑張り屋さんだから、話したい人もいるんじゃないかな。
わあ、胡麻団子はないんだ!胡麻団子が好きなの?
他のお菓子ならあるんだけどなーざんねん。
うん?オレは占いはしないんだー。ここに来る人とお話したいだけー。あとはお使い係なの。
順番もうちょっとだからお菓子食べてればそのうち来ると思うよ~。
つちのこ食べる?(とツチノコの里を差し出そうと)
今日はジニーさんと一緒じゃないんだねえ……あと、誰だっけ?年の離れたお友達……?