本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(維都月さんに慌てた笑顔で返し)
わー、そんなに畏まらないでっ!オレ、顔広い!広いよ!(自分の左右の頬を手でひぱって見せる)
ほら、こんあに、こんあにひおい(ふがふが)
オレもじっとしてるのニガテだから、なんか気になっちゃうよ!さっきズザーこけてたし!
そ、そ、ライチお兄さんの言う通り、勝手にやってるだけだから~
オレおつかいできるよっ!買いに行く!買いに行く!じゃあそれまではお菓子食べてるね~(ほえほえ)
小さな幸せはいっぱい見つけたよ!(指折り数え)んーとねえ、あやめちゃんと会えたしぃ、占い師さんも元気だったし、三夜さんともお話できたし、センパイもいるしね!
(蓮太郎さんに頭ぽんぽんされ、ひょこひょこ手を振って)
わーー頭撫でられたらゴリョウショウするしかないじゃないか~センパイずりぃぞーっ
蜂が来ても大丈夫かも?
ビーチャーマーって、ハチに刺されない人もいるんだって
わあい、あやめちゃんとお話できるの?オレも嬉しい~。お揃いだねぇ
あやめちゃん、可愛いよ?(じーっと顔を覗き込み)
うん、ちょっと緊張してる?
三夜さんパパさん知ってるよ~あやめちゃんトコで会った。うん、ハンサムさんだった!ライチさんもカッコいいよね!チョー羨ましいっ!
眼鏡率高いんだね~双子のお兄さんいるんスか!双子だと似るのかなあ?どうでもいいのー?お兄さんなのに~
はーい、じゃあね、ライチさーん(手を振り)
(と、シャツを掴んでいるあやめさんに、屈託のない笑顔を向けて)
わ~あやめちゃ~ん、見てみて!これ、つちのこの里ハロウィン味だって~!
キャラメルかぼちゃおいそうー!ミカン味とブドウ味があるんだって~
あやめちゃんも食べて見て~どれがどれだか分かんないよーっ
(とツチノコの里を食べさせようと)