本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
うん…ありがとう。
それじゃ、遠慮なく…
(維都月さんや三夜さん、周囲の皆に感謝しつつ
烏龍茶をコップに入れ、『つちのこの里』と一緒に持って
中の席にそっと座ってみる)
脱獄…?
(何か記憶に引っかかる、といった感じに首を傾げ)
日暮君、いってらっしゃい。
良い結果がでるといいね。(そっと手を振り)
そうだった、お菓子の台風の時に助けてくれた人!
あの時は、本当にありがとう…
…もしかして、息子さんも…あの時助けてくれた中にいたのかな?
そういえば…旧市街で花火を打ち上げる時も一緒だった…と思う。
(飛吹さんにお辞儀した後…他にも会った事なかったかなと首を傾げ)
三夜さんの番も来た…いってらっしゃい。
椅子、譲ってくれてありがとう…良い結果が出るといいね。
(お辞儀した後、そっと手を振って)
あれ、そういえば…占いの人…同じクラスの維都月さん?
確かに名乗ってたし、1-4組、って言ってたから…確実に本人…
慌てすぎて「初めまして」って言っちゃった…恥ずかしい…(両手で顔覆い)