本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
きゃーーーっ!(滝汗)
(お客様がお部屋に入りきれない状況に真っ青になっている!)
4人までなら……!4人までなら、キュウキュウだけれどもお部屋に入れて座れる事は確認しておりますっ!建て直した時に心なしスペースも広くしたし……きっと大丈夫!!
ただ、『ギシッ』っていう不穏な音がしたら、急いで逃げてくださいっ!!(非常に不穏な事を言った)
お待たせしてしまって申し訳ありませんっ。
う、腕が良いか分かりませんが、うらないをうっているうらない屋が、宿題もここでやるくらいに、人生の半分を居座りながら過ごしていますっ。
ただ、今日の宿題は漂白剤に漬けたかのように真っ白です!!(あまりの来客の方の多さに思考回路まで大混乱)
次は…あっ、日暮さんだっ。来てくれたんだね~っ。わぁ、嬉しいなぁ……っ。
もう少ししたらお呼びするから、もうちょっと待ってねっ!
(言いつつ、紙コップに入れたお茶と飴をその場の人数分、そっと皆様にお渡しして)
お部屋の中にはお菓子がありますので、もし外におられる方も遠慮なく持ち出して食べちゃってくださいっ。お茶もお代わり自由ですっ。
無くなったら言って頂ければ、光速で買いに走りますので、遠慮なくお申し付け下さいっ!
(有難いと、ぺこりと深く感謝のお辞儀をして。一旦その場を後にしつつ)