本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(一緒に)
赫乃さんから、飾らせて頂くためのお花のアレンジメントを頂いたよ~っ!
きっと今ならこっちの方が沢山の方に見て頂けそうな気がするんだよっ。
(薔薇、アイヴィ、桔梗、シンフォリカルポス等の秋の花がメインが綺麗に纏まった花を、花瓶ごとこちらのお部屋に。
代わりにネミッサさんから頂いたスイートピーとマーガレットのお花をこちらで空になっていた花瓶に添えて、占い小屋の方へ運んでいく)
……どちらも、凄く素敵だねぇ。これならお花屋さんに足を伸ばさなくても十分綺麗だよ~っ!(しみじみと満足感に浸りながら、中津川先輩をお呼びしてだんぼーるはうす本館の方へご案内しつつ)