本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
まぁあたしの親だぜ?だいぶ型破りな性格してるぜ・・・うん・・・。
(腕を組んで頷きながら)
それなら良かったんだけど無理しちゃダメだからな?
なぁに!お弁当自体ならこだわなければなんだかんだでそれなりの作れるようになれると思うぞ?
よかったら今度作ってみよう~。
まぁ包丁は確かに危険だけども・・・そこまで覚悟しなくてもいいんじゃないか?
どうしても怖いなら子供用の包丁からチャレンジだぜ!
う~んまぁ誰も知らない面ってあるはずだし・・・今度時間を見て話してみればいいと思うぜ?
もし話しづらいならあたしもついて行って潤滑油程度にお酒をだな・・・。
ちぇ~じゃあまた今度飲もうな!
次はべろんべろんに酔った茉菜が見てみたいもんだぜ・・・クックックッ
そうやって余裕を見せておいていざという時に存分に狼狽えるといいぜ・・・。
(経験者は語るみたいな感じで)
まぁ確かに美味しい物ってカロリー高いの多いよなー
でも同年代で太ってる奴いるし程々にしとかないとすぐ肉つくぜ?