本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
朱蘭さんの親御さんは、朱蘭さん思いなんだねぇ……。きちんと自分の娘さんの行動に怪しいところが無いか見ていたんだよ。凄いなぁっ……ちょっと現実味が湧かないのが残念だけれども、それはきっととても素敵な事だって分かるんだ。(しみじみと告げながら)
……あ、うんっ!今は大丈夫だよっ。この間の部活対抗のリレーにだって出れたんだものっ。うん、大丈夫。(少し早めの口調で頷いて)
お弁当に美味しい卵焼きや目玉焼きのお弁当とかが、自力で作れるようになったら凄いだろうなぁ……もう夢のような話だけれども……
だ、大根を切る──?
あ、危ないよっ、包丁は人を刺す凶器にしか見えないよっ!!(汗)
あ…でも、皆それを使いこなしてお料理しているんだよね……いつかは、使わなきゃいけない時が……(ごくり)
どうなんだろう、そう言えば貯蔵しているのは棚を見て知っているけれども、何が好みかまでは知らないんだよね。きっとお互いに知らないことだらけなんだろうなぁ……(しみじみ)
これ以上飲むとお父様とかの愚痴ばかり出てきてしまいそうだから、こ、この位にしておこうかな……!(うろたえながら)
ん~、来ないんじゃないかな(一刀両断)
でも、もしそんな事があって悩んだら、必ず相談するよ~(うんうん、と頷いて)
カロリーが高くても! 美味! 美味しいっ!(テーブルを軽く叩きながら)
若い頃は太らないから何でも食べなさいって、昔どこかの偉い人の本が…あった…ような、気がする?