本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
いやいや酒は20歳までのんじゃダメだからな?
それはお父様は正しいぜ、うん(腕を組んで頷く)
ただ・・・そういうのはな気づかれないようにすこしずつ貯めていって
後々に飲むべきだったんだぜ?(口元に指を立てて
そういえば茉菜って良い所の出身なのか?
育ちの良さっぽい仕草とか時々見えるよなー。
んー其の辺よくわかんないよな・・・。
でもさうるさくしてるって事は茉菜にきっと何か期待してるんじゃね?
なぁに本当のことだしそんな恥ずかしくならなくて大丈夫大丈夫~!
それとも・・・あたしと友達って思われるのが恥ずかしいとか?
そうかぁ~まぁもし変な奴が来たらあたしに言うんだぜ?
とりあえずあたしが酔わせて何企んでるか確かめてやるぜ!
あたしがいる限り茉菜に変な虫はつかせないぜ!(なんか目が燃えている)
おぉ~そうなのか?うーん意外だ・・・(以前酔ってなんか凄い事言ってたの思い出して)
い・・・いや案外そうでもないかも?
おう!飲め飲めって・・・しまった!
似非とは言え酒盛りだったらつまみも持ってくるべきだったな。
まさしく一生の不覚だぜ・・・。