本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
あの時飲んだのはウォッカだったかな。一口飲んで、本能的に『これは何かで割らないとだめな飲み物だ!』と思って、慌ててお店に行ってジュース買って来たんだよ。
でも、瓶の半分を切らない位かな……やっぱり本能的何かが危険だと叫んでそこで飲むのやめてお休みしてたら、いつの間にかお父様に無言で瓶ごと奪い返されていたんだよっ!卑怯!!
……でも、最近お父様が何かとうるさいんだ。何も言わずに奪い返されていたあの頃に戻れたら……(また飲まんという勢いで天井を見上げている)
……わぁ(嬉しそうに頬を押さえて)
嬉しいなぁ、嬉しいな…っ。で、でも改めると恥ずかしいんだよ…!(友達と言ってもらえて本当に恥ずかしそうに顔を赤くしながら)
豊富じゃないよっ。そんな事無いんだよっ。気がついたらそんな事になっていたんだよ。
でも、前者は分かっていただけに物凄くご迷惑も掛けて申し訳なさも一杯だし、後者のエントリーカードも謹んでお返ししたから、もう大丈夫っ。
ん~、むしろ普通じゃないトラブル起こしちゃった側なんだけどね(汗)
……でも、どうしても譲れないものがあったんだよ。
わぁいっ!飲んでも身体に悪くない素敵なお水ーっ!!(大喜びでお水を受け取って飲んでいる)