本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(一口ぐいっと煽ってから)
ん~、幸せ……!
寝子島に来て元気になってから、お父様が貯蔵していた酒瓶を一本かっさらってみた事があるんだよ~っ。
飲み方が悪かったのかな、あの時は本当に死んじゃうんじゃないかなって思った(うん、と力強く)
わあっ、お友達増えたんだねっ、おめでとうっ!!(両指を胸元で僅かに組んで自分の事のように喜びながら)
え? お、お礼はなくても大丈夫なんだよっ!お気を使わせちゃ悪いんだよっ!!(必死に慌て狼狽えながら)
ん~、お一人には最初から想い人さんがいらっしゃって。分かっていたけれども告白して玉砕。玉砕してから「ああ、もし願いが叶っても『その先の未来が何一つとして見えないや』」と気づいたんだよ。
もうお一人方は……う~ん。『「今一番信頼出来て、気になっているひと」と言ったら「自分、他に気になっている女の子が何人かいるから。【じゃこれ、エントリーカード】」とばかりに、【3ばんめ】と書かれた、恋愛の順番待ち整理券渡された』ような気分を味わったよ……
もちろん、謹んでお返ししたけれども──前者はともかく、後者は偶然なのか自分の素行が悪いせいなのかが、分からない(悩み)
それに、私は素行が悪いから普通の人は近寄らないからねぇ。
だって、私に関わっていたら、何に巻き込まれるか分かったものじゃないものっ。(申し訳なさそうに笑って)
【PL:どうかお気になさらず!自分も遅くなる事が多々ございますので、お気になさらずまったりと!(汗)】