本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
ええ、本当に自他ともに認める薄情者です。
親譲りですかねぇ。
(こちらもまた穏やかな表情のまま占いを見守り)
ふむ、成程……そうでましたか。
(少し考えた後にいつもの笑顔に戻り)
これでも分析してる方かと思ったんですけど、まだそのあたりが弱いみたいですねぇ。
昔の話ではなく、現在進行形の人間関係なんで将来的なことを考えるとやはり対策は必要不可欠ですもんねぇ。
切っちゃった方が楽だし賢い選択だとは俺も思ってたんですが。
でもせっかくアドバイスいただけましたし、少し考える材料が出来ました。
どうもありがとうございます♪
あ、これ良ければどうぞ~。
(傍らに置いていた鞄から赤いリボンとシフォン生地のように薄く柔らかい白の包装紙で飾られた筒状のものを取り出し、それを机の上に)
ベリー類で香りづけした紅茶です。
アイスティーにしても赤い水色が綺麗なようですので、これからの時期にも良いかと。