本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
ははいふぁ(=ただいま/もぐもぐゴクンと飲み込んで、ヘッドホンを外す)
まーまーカラダ割るワケにもイカンし。コッチもすぐっつっといて遅くなったし。
…神サンですら間違うよーな世の中だかんね。そーゆーコトだってあんだろ。
って?お代?………。……………ワスレタ。そーいやレシート置いてけぼり。
まー今度でいーよ。ソレよりまずハラごしらえしよーぜ。もー1個食ったけど。
(袋からテキパキと安全なおにぎり3個と水を取り出しお嬢の前に。
やたら多いシュークリームは、とりあえず脇に積み上げて山にしてみる)
つーか…戻って来るなり心配したんよ。なんせこんな時間にヒト来てっからさ。
たとえばアレだ。「お節介なピエロ」にでも襲われてたらどーしよー…とかね。
(冗談のつもり。灯が来たこと、2人の繋がり。どちらも認識してはいない…)