ドアを開けると簡素なベッドが見える。
その前にはこの部屋の住人が拘ったのだろう、部屋に不釣り合いな程綺麗に磨かれたアンティークの机と椅子が鎮座している。
食器棚の中身はガランとした中に、ぽつりとアンティークのティーセットが並べられている
…たまに上機嫌でお菓子を焼く姿がみられるとか…。
誰に理解されなくても、
冴来に理解されなくても、
それでも、
冴来はこうやって、
少しの時間でもなゆたと居てくれるでしょ?
(冴来の対面に座りながら
なゆたは、
それがとても愛しいの。
大切で、大切で、壊したくない
他の誰でもないなゆただけの冴来との思い出
例え冴来が明日なゆたを忘れても
せめてなゆたが思い出せるように
なゆたは冴来と過ごすの
(眉を下げて小さく一度だけ足を揺らし
いい子、美味しい?…ほんとっ?
えへへ、冴来にほめられちゃった!
なゆた嬉しいよっ
(頬を真っ赤に染めながらふにゃりと笑い
ももちゃん、いいなぁ
冴来に愛されてて…
(ぷくっと頬を膨らませて
?
ピンクのハートが、どうかしたの?